より豊かな人生を生きるために、飯尾醸造へ。【販売部 坂根知絵さん】
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より豊かな人生を生きるために、飯尾醸造へ。【販売部 坂根知絵さん】

2024年4月に入社し、出荷から宅配業務まで、すでに幅広く業務を経験してきた販売部の「坂根 知絵(さかね ともえ)」さん。

いつも目の前の仕事に真剣。接客は初めてと言いながらも毎日お客様への応対や出荷業務に真摯に取り組んでいます。
今回は、そんな坂根さんに飯尾醸造への入社の経緯や、いまの仕事内容について詳しく聞いてみました。(聞き手は、Web担当の竹田です)

【坂根さんのプロフィール】
2024年4月入社。京丹後市出身。
大学進学および就職で京都市内および大阪で暮らし、子育てをきっかけに地元へUターン。

●担当業務
2024年4月~2025年1月:宅配業務を担当。商品の梱包や本社併設のショップでのお客様対応を担う。
2025年2月~現在:出荷業務を担当。個人のお客様へのメール・電話応対や、商品の出荷を担っている。

好きなこと:食べ歩き
好きなお酢:ピクル酢・はちみつ入り紅芋酢

1.より豊かに生きるため、悩んだ末に飯尾醸造へ

―― まずは、坂根さんにいままでの経歴と、転職された経緯を聞いてみました。

●坂根
大学進学とともに地元の京丹後市から京都市内に移り、出産後も京都市内で子育てをしていました。
でも、専業主婦だったことから子どもの保育園通いの認定がなかなか下りず、知人も少なく周りに頼りにくい状態でした。

もともとは京都市内に住み続けるつもりでしたが、夫と話し合い、地元の丹後に帰ることに。
そのときに就職活動も始めました。

飯尾醸造本社がある宮津市は、日本三景に数えられる「天橋立」で有名

子どもの送り迎えや見守りができるよう、9時~15時頃までの勤務で土日に休める条件で仕事を探し、最終的に小さな建設会社の事務職に採用していただきました。

未経験ながらPCでの設計図や図面の作成をするなど、仕事内容にやりがいがありました。

3年ほど働き、会社の雰囲気や働く環境に対して考えが変わり始めた頃、コロナが落ち着いてきたため、転職を検討しました。

 

―― 坂根さんは丹後で育ちましたが、転職活動をするまでは飯尾醸造を知らなかったそうです。飯尾醸造の第一印象は「堅い、厳しい」イメージだったとか。

●坂根
転職活動では、自分の勤務条件にあっていた2社の選考を受けました。
先に選考を受けた1社に話を聞くと、個々に与えられた仕事をしっかりこなすような仕事内容でした。
前職と似ており、働くイメージが湧きやすかったです。

もう1社、勤務条件が合っていた会社が飯尾醸造でした。
老舗の会社と知り、初めは「厳しそう」「堅くて古いルールがありそう」と感じていました。

飯尾醸造は1893年に、小さなお酢屋として創業しました

でも、実際に面接を受けると、思ったよりも柔らかい印象を抱いたんです。

面接では、社長と役員の(飯尾)綾子さん、販売部の法人担当のチームリーダー、製造部のチームリーダーの4名とお話ししました。

役員の綾子さんを中心に、好きな仕事や嫌いな仕事、得意不得意は何かなど、私の志向性について細かく質問をしてもらえました。
そうしてお話しするなかで、試されているのではなく、入社後にどんな働き方が合いそうかを、親身に考えてくださっていると感じたんです。
「合わなかったら辞める」ではなく、「合わなければ他に合う業務や働き方を一緒に探せる」と言ってもらえたことも、印象に残っています。

面接後、社内を見学させてもらっているとき、
女性の社員さんが3名ほど仲良さそうにキャッキャッと話しながら外に出ていかれました。
その様子を見て「とても楽しそうだなぁ」と。

面接や会社全体の雰囲気を通して、個々で働くというよりもチームワークを大事にしているようにも感じました。

プロフィール写真撮影中のひとコマ。販売部の山脇が洗濯しようともってきた手ぬぐいをみんなで広げながら談笑。

―― 「堅い」印象が和らいだ分、どちらに入社するか悩んだそうです。最終的になぜ飯尾醸造に決めたのでしょうか。

●坂根
私は新卒で2年ほど働いてすぐに、専業主婦になりました。
家族と過ごす楽しさも感じていた一方で、「キャリアを築くのに大事な20代の時期を、専業主婦で過ごしてしまった」という後ろめたさもありました。

だから、地元で再就職したときに「頑張ろう!」と思ったんです。
ところが前の職場では、自分から進んで提案したことが結果的に会社にとって迷惑になったり、ミスを連発して怒られたり。
自分の頑張りが空回りして、自信を無くしていました。

そのため2社のどちらかを迷ったときに、ひとりで仕事を黙々とこなすほうが気楽でいいなと、はじめは思っていたんです。

でも、次は転職せずに長く働きたい。
そう考えたときに、どこかでバリバリ働きたいという思いがありました。

チームで仕事をしたほうが、やりがいをもって働けそう。
そしてやりがいをもって働けたほうが、人生も豊かになりそう。

そんな働き方にチャレンジしたいと思い、最後は飯尾醸造に決めました。

―― 面接時の印象と入社後の印象が違った、ということはよくあります。坂根さんは入社後にギャップを感じたのでしょうか。

●坂根
ギャップはなく、面接で抱いたのと同じ「柔軟」な印象を受けました。

長い歴史のある会社なので、昔から大事にされている価値観やルールはあります。
でも「古いから良い」という価値観ではありません。
入社年次が浅い私に対しても、社長が「どうしたらいいと思いますか?」と意見を聞いてくれる、そんな雰囲気があります。

社内でのコミュニケーションだけでなく、私の雇用形態に対して提案をいただいた時にも、柔軟な印象を抱きました。

もともと「今の働き方ならパートやアルバイトしかない」と諦めていたんです。
でも、入社後しばらくしてから「時給契約ではなく月給契約でどうですか。勤務時間はそのままで大丈夫です。」と役員が提案してくださいました。
つまり、時短正規社員で働くということです。

その話を聞いたときに、自分だけが良くて、周りには何のメリットもないのではと感じました。
でも、役員のみなさん曰く「坂根さんが事例になってくれると、周りの人も働きやすくなる。会社にもメリットがある」とのこと。
それなら、時短正規社員で頑張ってみようと思いました。

年次の分け隔てなく意見を聞き、柔軟に対応してくれるこんな先進的な会社が地元にあったんだ・・・と内心驚いていました。

 

―― 飯尾醸造には、名前が付いた明確な制度は少ないかもしれません。だからこそ、ルールに縛られずに、その場に応じた柔軟な解決策を一緒に考えてもらえます。

余談ですが、坂根さんの入社後の一番のギャップは、強いて言えば「社長の第一印象」だったそうです。

●坂根
面接の時は、表情を崩さず座ってらっしゃって、少し怖い印象を受けました。
でも、朝礼や業務中にぽろっとジョークを言うんです。

社長だけでなく、チームマネージャーの庄司さんも、よく冗談を言って周りを笑わせたりしています。
そうした上の方々のコミュニケーションが、職場の和やかな雰囲気を生んでいるのだと思います。

業務中によくジョークを言って周りを笑わせている社長(左)

2.飯尾醸造が築きあげてきた「絶対的安心感」を守る

――続いて、坂根さんが仕事で意識していることを詳しく聞いてみます。まずは、どんな風に1日の仕事を進めているかを聞いてみました。

●坂根
大まかに、以下のような流れで仕事を進めています。

9時前:出社
9時:販売部全体での調整、情報共有
朝礼後~9時15分頃まで:自分の担当場所の清掃
清掃後~11時30分:当日の出荷業務
11時30分~12時30分:お昼休憩
12時30分~15時30分:当日出荷締め業務・翌日の出荷準備
15時30分:退社

朝礼では、マネジャーが中心となって商品の在庫状況や、販売部全体での課題を共有します。
その後、販売部の先輩と一緒に、出荷業務とお客様対応を行います。

販売部の小谷(おだに)さんは勤続20年のベテラン社員(左)。業務中はお互いの出荷状況を確認し合います。

出荷業務では、個人のお客様からオンラインストアでいただいた注文内容を、正確に早く宅配担当に回します。
それと並行して、お客様からのメールや電話でのご注文に応対しています。

 

―― 「接客業の経験がない」という坂根さんですが、電話や店頭でのお客様とのやり取りを見ていると、とても慣れている印象を受けます。何を意識されているのでしょうか。

●坂根
どんな方と接するときも、いままでお客様が飯尾醸造に対して抱いてきた安心感や信頼関係を守ることを意識しています。

例えば「新規のお客様」に対しては、お客様と飯尾醸造との最初の接点が自分なんだという意識で、信頼関係を築けるようなコミュニケーションを心がけています。

一方で「リピーターのお客様」には、引き続きお客様から信頼していただけるような応対を意識しています。先輩方ではなく私が対応しても、これまでと同じ安心感や信頼感を持っていただけるよう努めています。

 

―― いつも謙虚な坂根さんは、今回のインタビューも「私でいいんですか」と恐縮していました。でも、実は人知れず努力をしています。経理の河端(馨)さんは、以前坂根さんが宅配業務を担っていたときのエピソードを教えてくれました。

笑いが絶えない経理チームのおふたり。左が河端(馨)さん。

●河端(馨)
坂根さんの入社一か月後、私も一緒に宅配業務をしていました。そのときに(宅配部の)加古川さんから聞いたのですが。
坂根さんが入社して間もない頃、社長が本社併設の店舗で、お客様に商品の説明をしていたそうです。
その社長の説明をスマホで録音し、夜寝る前に聞いて復習していたとか!

「わずか1か月なのに、なぜこんなに商品への理解が深いんだろう」と感嘆し、本人に聞いてみて初めてそんな愚直な努力を知りました。

 

――他にも「課題に思ったことに対してすぐに提案する」「帰ったら座らずに家事まで一気に終わらせる」など、聞けば聞くほどいろんな坂根さんのエピソードが湧いてきました。最近では頑張り過ぎる坂根さんに対して、役員の河端(良)さんが「もうすぐ15時30分です」と、毎日アラーム時計のように退社時刻を伝えるような光景も見られます。

今回のインタビューにも、事前に質問表にびっしり書き込んで臨んでくれました。

3.良い人と一緒に仕事をするから、長く働きたいと思える

―― お客様への応対を軽々とこなしているように見えますが、実はメール対応は苦手だそうです。苦手な業務があっても、頑張れるのは周りが「いい人ばかりだから」だと言います。

「『来週からメール対応をお願い』と言われた日から、毎晩メールしている夢を見ました」

●坂根
事務所で笑いながら仕事をしていたり、会社のなかですれ違ったりしたときに「お疲れさま」「おはようございます」と当たり前のように挨拶する雰囲気があり、とにかく「良い人」ばかりです。
退社時に車を出していたら、遠くから両手を振ってくれる人もいます。

また、テレビ放映の影響で出荷が本当に追い付かなかった時は、普段はお酢を造っている製造部の人たちまで出荷作業を手伝ってくださいました。
「お互い様」の精神が自然と根付いていて、困っていたら立場や部署を越えて助け合う関係がある。
だから、自然とチームで仕事が進んでいます。

 

そしてそのような空気は、上層部の方たちの姿勢から生まれていると感じます。

社長をはじめ、役員や管理職のメンバーに、横柄な態度をとる人がひとりもいません。
私が段ボールを運んでいると社長が「運ぶよ」と手伝ってくださったり、テレビ放映後に電話が鳴りやまないときは社長が自ら電話番を引き受けてくださったりします。
そんな姿を見て、社員も同じように周りを大切にしているのだと思います。

自分にとって苦手な仕事をするときでも、「良い人」と一緒にいるから頑張れます。
「良い人」と一緒に働けることが、やりがいにもつながり長く働くうえでとても大切だと感じています。

 

――「長く働けるか」という点において、子育てとの両立のしやすさについてはどうでしょうか。

●坂根
昨年の冬に子どもがインフルエンザに罹ってしまったときは、すぐに休ませてもらえました。そんなときも周りの人は「大丈夫?」「お大事に」と気遣ってくださいます。

2022年のインタビューで販売部の庄司マネジャーも、「子どもが急病のときも先輩社員が”早く迎えに行ってあげて”と手を差し伸べてくださる。そんな子育てに理解ある環境も魅力です」と言っています(引用:https://kyoto-iju.com/works/iiojozo

たとえ制度があっても、利用しにくい雰囲気では働きやすい環境とは言えません。
飯尾醸造では、会社制度があったうえで、必要なときに安心して休んだり早退したりできます。

そのため坂根さん以外にも、子育てをしながら働いているメンバーがたくさんいます。

4.富士酢のおかげで美味しい一品が簡単に作れるように

―― 入社前まで飯尾醸造も富士酢も知らなかった坂根さんですが、富士酢に出会ってから「一品が簡単に作れるようになったのがうれしい」とニコニコ。

●坂根
最近、「ピクル酢」でマリネをよく作るんです。
子育てをしていると「子どもが食べられるもの」を作ることになります。
でも、私は副菜のほうが好きで、子どものために作ったメイン料理以外も食べたいんですよね。
ただ時間がかかるので、なかなか作れていませんでした。

坂根さん作のマリネ。生野菜を漬けておくだけで簡単に美味しいピクルスを作れる「ピクル酢」を使っています。

「ピクル酢」があれば、自分が食べるためのマリネを簡単に作って、自分の食事も楽しめるようになりました。

あと、「ピクル酢」でタルタルソースもよく作ります。
ゆで卵とスライスオニオンをピクルスに漬けておいて、翌日にマヨネーズと残った「ピクル酢」液を混ぜるだけ。

いままでいろんなレシピを見て作っても全然味が決まらなかったのに、簡単に美味しいタルタルソースを作れたのが、すごく嬉しかったんです!

自社商品以外に、醤油やみりんといった調味料は、社長おすすめの社外製品を使っています。
まだ繊細な味の違いまではわからないものの、美味しい料理が作れて自分の腕が上がったように感じます。

 

―― 自分が食べたい料理を手軽に美味しく作れると、家族の食事も、生活ももっと豊かになりそうです。
ちなみに、飯尾醸造の社員は自社のお酢を使い放題。
その福利厚生の背景には、お酢の調味料代が浮いた分で他の良い調味料を買い、富士酢を愛用してくださるお客様と同じ目線に立ってほしいという社長の思いがあります。

本社併設のショップやオンラインストアでは、五代目社長がおすすめする調味料も販売しています

5.次の10年を担う販売部のメンバーを募集しています

―― 坂根さんの話を聞いていて印象的だったのが、坂根さんが以前は仕事において自信を失っていたということでした。
一転していまは、飯尾醸造について「こんなに良い会社があるんだ」と言い、日々の業務をバリバリこなしつつ、休憩時間は毎日爆笑し、とてもイキイキとされています。
その背景には、上層部に相談しやすい環境、そして飯尾醸造のメンバーがつくる和やかな雰囲気がありそうです。
そのような環境で、坂根さんの持ち前の真面目さや努力家な面がもっと発揮されています。

ちなみに、坂根さんの今後の目標は「ああ、これいつものやつね」と言えるレベルで仕事をできるようになることだそうです。

●坂根
今まで同じ場所で長く働いたことがなく、極められたものがないんです。
毎日新しいタイプの仕事や問い合わせに対応し続けるのは辛い。
早く慣れて、「ああ、このパターンの話はこういう対応がいいね!」とサッと解決できるようになりたいです。

お客様からの様々なご相談に対して「ああ、これはいつもの・・・」と迅速に対応する販売部のベテランのおふたり。(左:庄司マネジャー、右:加古川さん)

飯尾醸造では、現在「次世代を担う社員」の採用と育成をすすめています。

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